萬山三首·其三·海人
《萬山三首·其三·海人》
兆浚
浪洗刀痕石有腥 祖旗猶鏽認前銘
潮生萬島如兵列 我在滄溟第幾星
兆浚《萬山三首·其三·海人》詩序
萬山,在珠江口外,島嶼星散,古為海寇淵藪,亦漁民浮家泛宅之地。我氏一支,世居其間,先世或謂旗人,因故入海,往來溟渤,游移萬山、大魚山、遠至蒲苔。曾祖一代,始遷三灶、澳門,復徙香港。 及長,聞父老言海上舊事,始知先世或為海人遺裔。祖母嘗言,先世數兄弟,曾以鳥銃、劍、手雷決族中曲直,後為官兵剿島,乃落戶三灶,更姓易名。惟海氣腥鹹,如鏽鐵浸潮,深烙血脈,萬山心性不改。 乙巳春,偶因考求先世,忽覺數百年間潮聲未歇,萬島如兵,而吾身所在,不過滄溟一點星火。遂取筆改定,以誌海人之血史,亦問身世之微茫也。 丙午夏,兆浚 識
【訓読】
浪は刀痕を洗ひて、石に腥(なまぐさ)し
祖旗は猶(なほ)鏽(さ)びて、前銘を認む
潮生じて萬島は兵の列するが如し
我は滄溟に在りて、第幾の星ぞ
萬山は、珠江口外に在り。島嶼星散し、古より海寇の淵藪たり。亦た漁民浮家泛宅の地なり。
我が氏の一支、世に其の間に居る。先世或は旗人と謂ひ、故に因りて海に入る。溟渤に往來し、萬山・大魚山に游移し、遠く蒲苔に至る。曾祖の一代、始めて三灶・澳門に遷り、復た香港に徙る。
及ち長じ、父老の海上の舊事を言ふを聞く。始めて知る、先世或は海人の遺裔なるを。
祖母嘗て言ふ、先世の數兄弟、曾て鳥銃・劍・手雷を以て族中の曲直を決す。後、官兵の島を剿(せ)められ、乃ち三灶に落戶し、姓を更へ名を易ふ。惟だ海氣腥鹹、鏽鐵の潮に浸るが如く、深く血脈に烙(や)きつけられ、萬山の心性改まらず。
乙巳の春、偶々先世を考求するに因り、忽ち覺ゆ、數百年の間、潮聲未だ歇まず、萬島兵の如く、而して吾が身の在る所、滄溟の一點の星火に過ぎずと。遂に筆を取りて改定し、以て海人の血史を誌し、併せて身世の微茫を問ふ。
丙午の夏、兆浚識る。
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