月夜感懷(2025)


 《月夜感懷》

兆浚


筆落滄溟入汗青 風雲幾許過零丁

志存山海清流月 曾照春秋日夜星


兆浚《月夜感懷》詩序

乙巳中秋,志局事竣。積案既清,舊塵皆掃。暮歸獨坐,忽見窗間月出,澄明如鏡,照見數年光影。是年事也,如潮之進退。一朝水落,始見岸形;月始出雲也,心跡得白。千秋筆墨,憑誰照臨?海隅風雨,此時初定。仰見星河,忽覺古來志士,以行承史,以心鑑月。滄溟雖遠,志在則不孤;零丁雖寒,澄明即不昧。而此月也,曾照高王萬馬過,亦照今宵一燈坐。乃取筆錄此四句,不記得失,但誌今夜清光。 丙午夏,兆浚 追記



【訓読】

筆は滄溟に落ちて汗青に入る

風雲幾許ぞ零丁を過ぐる

志は山海に存し清流の月

曾て春秋の日夜の星を照らす


乙巳の秋の中、志局の事竣(をは)る。

積案既に清く、舊塵皆掃はる。

暮に歸り獨坐し、忽ち窗間の月出づるを見る。

澄明なること鏡の如く、數年の光影を照らし見る。

是の年の事、潮の進退の如し。

一朝水落ちて、始めて岸形を見る。

月始めて雲を出で、心跡(しんせき)白くす。

千秋の筆墨、誰にか憑りて照臨せん。

海隅の風雨、此の時に初めて定まる。

仰ぎ見る星河、忽ち覺ゆ。

古來の志士、行を以て史を承け、心を以て月を鑑(かがみ)とす。

滄溟遠しと雖も、志在せば則ち孤ならず。

零丁寒しと雖も、澄明なれば則ち昧(くら)からず。

而して此の月、曾て高王の萬馬の過ぐるを照らし、

亦た今宵の一燈の坐するを照らす。

乃ち筆を取りて此の四句を錄す。

得失を記さず、但だ今夜の清光を誌す。

丙午夏、兆浚追記

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