《丙午五月雨》 兆浚
夜雨疏雲月影稀 孤燈坐照鏡心微
煙波不動空山外 無處蒼茫入此扉
兆浚作《丙午五月雨》詩序:
丙午夏夜,病雨虛窗。疏雲過月,孤燈映几。萬籟俱寂,惟聞簷滴。煙波在眼,蒼茫入扉。是境是心,神馳兩忘。因裁四句以誌此夜。兆浚識
【訓読】
夜雨疏雲 月影稀し
孤燈坐照 鏡心微かなり
煙波動かず 空山の外
無處の蒼茫 此の扉に入りぬ
丙午の夏夜、病雨して窓虚し。
疏雲月を過ぎ、孤燈几に映ず。
萬籟俱に寂として、惟だ簷滴を聞くのみ。
煙波眼に在り、蒼茫扉に入る。
是れ境か是れ心か、神馳せて兩忘す。
因りて四句を裁ちて此の夜を誌す。
兆浚識す。
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